インカローズについて
インカローズ/Incarose
インカローズは、美しいピンクの色合いから、薔薇色の人生を象徴する石です。
正式名称は「ロードクロサイト」と言います。
名前は、ギリシア語の(rhodes バラ)と(chros 色)に由来して付けられました。
日本では、通称である「インカローズ」の呼び名のほうが有名でしょう。
インカローズ(インカの薔薇)というこの通称は、かつてインカ帝国が栄えたといわれるアンデス山脈から多く産出され、石をカットした面に、まるでバラの花を思わせる美しい模様が現れたことからそう呼ばれるようになりました。
アルゼンチンが主産地ですが、ペルーや北海道などでも産出されます。既に閉山してしまいましたが、アメリカのコロラド、スイートホーム鉱山は宝石級の美しさを持つインカローズが産出されることで有名でした。
インカローズは歴史がまだ浅く、第二次世界大戦が始まる直前、アルゼンチンで原石が発見されたことに装飾品としての歴史が始まります。そのアルゼンチン山中では、特に良質のインカローズが採れ、犬牙状の形やひし形の結晶が集合した状態でも発見されました。
インカローズは、重要な炭酸鉱物のひとつで"カルサイト"とは同質異像です。同質異像とは、共によく似た科学組成や結晶系を示す関係のことをいいます。また、和名を『菱マンガン鉱』と呼ばれるように、マンガンの主要鉱石とされています。マンガン、銅、銀、鉛の各鉱床に脈状に産出し、菱面体に結晶するのが特徴ですが、層状や塊状でも見られます。
純粋なものは綺麗なピンクですが、鉄分を含むと赤みが強くなります。赤みが強いほど質が良いとされています。
マンガンに起因するこのあざやかな赤色は、特に美しいものであれば、宝飾や装飾に用いられています。
よく ”サイトに黒なしナイトに黒あり” と言われますが、これは色がよく似ているロードナイトには黒色の模様(二酸化マンガン鉱物)があり、ロードクロサイト(インカローズ)にはその特徴が見られない意味です。
二つの石は非常に間違えられやすい石ですが、大きく違うのは、インカローズは酸に弱く、酸化すると光沢や色を失って、次第に黒ずんでいくところです。また、水分の多いところに置くと、表面が褐色の皮膜に覆われたりします。
インカローズの意味
【愛の循環】【薔薇色の人生を象徴する石】【美意識を高める】【心の傷を癒す】【体と心の疲れを回復する】【恋を呼び込む】【持ち主を魅力的にする】【恋愛成就】
インカローズの浄化
クラスター、セージ、月光浴
退色や変質の原因となるため、長時間による太陽光や水による浄化は避けてください。
インカローズの鉱物学
| 和名 |
菱マンガン鉱(りょうまんがんこう) |
| 成分 |
Mn[CO3] |
| 結晶系 |
六方晶系 |
| 硬度 |
3.5〜4 |
| 比重 |
3.40〜3.72 |
| 屈折率 |
1.60〜1.82 (平均1.73) |
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